「土に還るスチールテーブル」

鉄の原料である鉄鉱石は、大気中の酸素と結び付いて、酸化鉄として地球上に存在しています。

製鉄所の高炉で鉄鉱石とコークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)を化学反応さて、鉄鉱石に含まれる酸素を奪い(還元)、人工的に鉄を取り出しています。鉄は再び酸素を取り入れて、元の自然な姿である鉄鉱石の状態(酸化鉄)に戻ろうとする為,さびていきます。

鉄のさびは自然の法則に従って安定の状態に戻ろうとする現象なのですが 私たちの生活の中にある鉄のほとんどが酸化止めの加工されています。スチールテーブルは酸化止めの加工をせずに鉄そのものの状態で表し サビの発生や朽ちていく様を許容し本来の鉄鉱石に戻ろうとする様をそのまま表現しています。スチールテーブルの天板はコルテンという高耐候性建築用鋼材 素材を採用しました。

コルテンは普通鋼と同様、表面に初期さびを発生します。しかし、転嫁する合金の働きにより、このさびが時間の経過とともに精密な保護性の高いさびに変化して行きます。コルテンは数年かけて精密な保護性のさびが徐々に形成されていく為、時の流れとともに味わい深いさび色へと表情を変えていきます。鉄鉱石から鉄になりスチールテーブルへ加工され 鉄から鉄鉱石へ戻り 長い年月をかけて土へ帰っていくような循環を感じてもらえたらと思います。

Location: Chiba  Japan

Principal use : Prodact

Design period : 2021

Design : seino takashi design